Kanon Kobayashi/ 小林香音

2019年10月1日

母校の学校説明会での講演(2) 〜中高時代〜_2019.8.28 

さて、今回は講演会の時にお話させて頂いた内容の中で一部をご紹介しようと思います。

[1]自己紹介

[2]中学・高校時代どんな生徒だったか?頑張っていたこと

[3]中学・高校時代の時間の使い方・工夫


[1] 簡単な自己紹介

私は小学校から白百合学園で学びました。現在慶應医学部5年生で、ヴァイオリンの演奏活動をしています。

[2] 中学・高校時代どんな生徒だったか?


 
→①語学が大好き!
 

 
白百合学園は設立の由来がフランスの修道女たちによることから、フランス語教育にも力を入れています。小学校から、フランスの文化、歌、基礎会話に慣れ親しみました。

中学・高校の英語の授業の特徴としては、
 
•ネイティヴの先生が多い

•レベル別授業

•授業内では全て英語

•帰国子女の友達も多いので良い刺激になる
 

ことが挙げられます。語学を学ぶことで、後述のサマースクールで沢山の友達を作れたり、新たな文化について知ることができ、当時の私にとっては大変刺激的で、学んでいて本当に楽しいと思えました。(一方数学は残念なほど嫌いでした)
 

また、中高では引き続きフランス語も頑張りました。

当時、中学3年間の必修授業があり、それに加えて高校1年で選択授業でフランス語を取ることができ、少人数でアットホームな環境で教えていただきました。
 
高校2年の6月に仏検3級にもチャレンジしました。基礎会話ができるくらいのレベルです。

→②生物が大好き!

私の恩師は中学高校の生物の先生です。先生ご自身の生物愛(特に植物愛)がとにかく伝わってきて、生物の楽しさを教えていただきました。模型・植物や生物の本物を沢山授業に持ってきてくださり、多くの実験、野外実習を組んでくださいました。また、生徒の質問に対して先生が丁寧に補足プリントを作って解説して下さったりなど、今思い返しても恩が尽きない先生です。

先生のおかげで、特にホルモン(内分泌系)のことに興味を持ち、医学にも興味が向きました。(医師になりたいと思ったのはほか複数の要因がありますが、それはまた今度)
 

・どんな学生生活を送っていたか?

まず中学生の間は毎年のようにコンクールに出場し、夏休みなどの長期休暇ではチェコ、オーストリア、ドイツ、北海道などでのセミナーでみっちり練習していました。


 
中学1年:Louis Spohr 国際音楽コンクール第2位(ドイツ・ワイマール)

中学2年:Menuhin 国際コンクール入選

中学3年:桐朋学園子供のための音楽教室卒業(実技首席)

&同大学ソリストディプロマコース合格


 
チャリティーコンサート(震災復興支援、ドッグレスキューなど)や、介護福祉施設での演奏も行なっていました。
 

 
高校生では勉強に割く比重も大きくなり、益々バイオリンと勉強の両立に忙しい日々を送りました。
 


 
・サマースクールの思い出

中高で絶対に忘れられない経験は中学3年、高校2年でスイス🇨🇭に3週間短期留学しだことです。

(それ以前は全く食に興味がなくガリガリだった私ですが、スイスで食べ物、特にチョコレートの美味しさを知り、体も多少大きくなって帰ってきました笑。)
 

毎日英語とフランスの英語の授業の他に、沢山のアクティヴィティ、スポーツをさせてくれました。

(レマン湖での水上パーティー、チョコレート工場見学、古城観光なども)


 

この時できた世界各国の友達は今でもSNSでよく連絡を取り合っており、

先日もNYに渡航した際はNY在住の友達と数年ぶりの再会をしたり、彼らが日本に来てくれた際には会って交流したりしています。

とても濃い3週間で、この時もヴァイオリンも持参して練習時間を作るようサマースクールにお願いしていました。

練習していると他の子が聴きにきてくれ、ドラムやピアノなどとセッションが始まったこともあり、音楽を介してまた友達の輪が広がりました。


 

[3]中学・高校時代の時間の使い方・工夫

私の工夫は、大きく分けて以下の3つです。

1. 時間にメリハリをつける
 

 
2. スキマ時間の有効活用
 

 
3. 目標までの計画を立てる
 


 
1.「時間にメリハリをつける」ことについて

白百合学園の良かったところなのですが、16時30分には終礼が終わり、遅くても17時には基本的に学校を出ることができ、部活などがあっても最終下校は17時30分であるため、家に帰ってからもしっかり時間を確保できます。

•家に帰ったらまずヴァイオリン(毎日)
 
•学校の授業の課題はできるだけ学校で終わらせる(休み時間) ように

•塾は英語、数学の週2回(中学1年〜高校1年)

高校2年生の12月に桐朋学園のソリスト・ディプロマコースの年次試験を受けたのち、それ以降は受験勉強に集中する為、一切ヴァイオリンを弾きませんでした。たまに恋しくなり聴くことはありましたが…。

2. 「スキマ時間の有効活用」について

私が徹底してやるようにしていたのは、

机上での勉強と、スキマ時間にできるものを分ける

(問題を解くのは机で。暗記はスキマ時間で。)

ことです。 隙間時間:電車、車の中などの移動時間待ち時間などとして、暗記しないといけないもの(英単語、生物の用語、古文単語、社会など)を手軽な形にして(コピー、プリントなどに暗記ペンなどを引いて)持ち歩くようにしていました。



3. 「目標までの計画を立てる」ことについて

お恥ずかしながら、ある時の期末試験に向けて作っていた計画表の一部を公開します。

目標(テストまでに何を復習するか、何の問題を解いて暗記して臨むかを設定)から逆算して、その日にやることをチェックリスト化しています。

例えば国語はオレンジ色、生物は紺色、茶色は数Aなどのように、科目毎に色分けしています。2週間前になって試験日程が発表されると一気に気持ちを試験モードにするために、このような計画表を作っていました。1日ごとのタスクの数が一見多く見えますが、1つ1つは大体15~30分で終わるものにして、軽めになるように配分しています。時間がかかるものをやる必要がある時には、他のタスクを軽くするなど工夫しています。”暗記”が多く見えますが、暗記は上で述べたように隙間時間で持ち歩くようにしていたので、机に座っていない時間でタスク消化ができます。テスト前に何をやらなければならないのか、残された時間で目標到達まで持っていくには1日あたりどのくらいの量をやらないといけないのか、何のタスクを既に消化して、何がまだ残っているのか、この計画表で可視化できるので、気に入ってずっとこの方法で勉強していました。